街で見かけた車

近所のJ店に行ったときです。

ここは大きな駐車場があり、車椅子専用の駐車スペースもあります。また店内に車椅子が常備されていたり、車椅子で利用できるトイレがあるなどかなり障害者にも優しい店作りがなされています。

Aさんと店内をフラフラした後に駐車場へ戻ると、親子でしょうか高齢者ですが車椅子を押している人を見かけました。いつもの事ながら、なんとなく気になって目で追っていると、1BOXタイプの車の後ろで車椅子を停めてハッチバックを開けたのです。思わず何が始まるのかと駆け寄って見ていると、リモコンを取り出してリフトが降りてきました。なんと一般家庭の車にもリフト付きの車があるのですね!一連の作業に要した時間はわずか2分足らず。思わず声を掛けて写真を撮らせてもらいました。

街で見かけたリフト付の車 街で見かけたリフト付の車

それから暫くすると、今度は小さな子供を車椅子に乗せた母親がやはり1BOXの車の脇に立ち止まりました。どうも今度はリフトは付いていない普通の車のようです。母親は車椅子から子供を抱え上げ、車に乗せます。それから車椅子を押しながら車の後ろに回り、ハッチバックを開け、車椅子に取り付けられている様々な装備を取り外しては車に乗せ、最後に車椅子を担ぎ上げて車に乗せました。キビキビと動いているのですが、私の目には何か投げやりな作業にも見えました。所要時間は約8分。リフト付きの方から比べると4倍もの時間を要していました。小さな子供で母親も若いから抱っこして車に乗せることも出来るでしょうが、だんだん大きくなってくると大変だろうと感じました。

私はさっそく付き合いのあるトヨペットN営業所に電話して担当営業さんが居ることを確認してからAさんとリフト付きの車について話を聞きに行きました。

今日見たようなリフト付きの車の需要は近年増えてきているそうです。 今までは施設などからの注文がほとんどでしたが、しだいに一般家庭で購入する例が増えているそうで、最近も1台売ったばかりなので、お客様に連絡を取って見せてくれることになりました。

リモコンの操作でリフトを降ろし、そこへ車椅子をのせます。車椅子のブレーキをかけ、リフトの車止めを跳ね上げ、またリモコンを使ってリフトを上げていきます。フロアーと同じ高さになると今度は自動的に前進して車内に収納されます。今回見せていただいた車は室内の高さも十分でしたから頭をぶつける心配も有りませんでしたが、車種によっては注意が必要です。

リフト部分に車椅子を載せる リモコンでリフトを上昇させる

収納が完了すると前側の車止めも自動的に解除されますので、後は介助者か自分で右側前方の車椅子スペースまで前進させます。

車椅子を前進させる

車椅子を固定する装置が付いているのですが、車椅子の形状に合わせて調整をする必用があるようで、Aさんの車椅子をすぐに固定することは出来ませんでした。また固定レバーが車椅子の後ろにあるために介助者が操作しなければ固定できません。

このリフト付きの車はトヨタではWellCabと呼んでいるそうで、工場出荷時に改造が施されており、88ナンバーが付いています。

通常、障害者自身が自分で使う車で減免を受けるときには

  1.  身体障害者手帳、又は戦傷病者手帳
  2.  運転免許証
  3.  自動車車検証
  4.  印鑑(認印でよい)
  5.  減免申請書
が必要になるそうです。
手帳の写真を見る時はこちら

ちなみにトヨタのトヨタインターネットドライブにメールでカタログの写真を使用する許可を求めましたが、

  ホームページだけに限らず、
  カタログに掲載されている写真やロゴ等のご使用も
  ご遠慮いただいております。
  なにとぞご了承ください。

と、返事が来ましたので詳しい紹介は割愛させていただきますが、関連するホームページを以下に紹介させていただきます。

日産自動車 オートテック http://www.autech.co.jp/LV/index.htm
トヨタTECS福祉車両シリーズ http://www.toyota.co.jp/Showroom/Welcab/index.html
三菱自動車 Hearty Runhttp://www.dianet.or.jp/diacraft/hearty_run/index.htm

 
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