手動式の車を運転する
1999年8月ついにAKさんの車を運転させてもらいました!
この日お盆休みで兵庫県に帰っていた私に兵庫県の同じ会社の工場に勤めるAKさんから電話があって、三田という町で逢うことになりました。そして念願の手動式に改造されているAKさんの車を運転させてもらったのです。!
基本操作
- 右手でハンドルについているノブをしっかりと握ります
- レバーを前に倒すとブレーキです。手の力加減でブレーキの効き方も変わってきます
- 同じレバーを手前に倒すとアクセルです
セレクトレバーをドライブに入れる
- 私たちはオートマチック車のセレクトレバーをパーキングからバックやドライブに入れるにはブレーキを踏みます。ではブレーキを踏めないこの車のオーナーはどうするのでしょうか?
- レバーを前に倒してブレーキをかけた状態にします。でも手を離すと元に戻ってきてしまうのです
- そこで前に倒した状態でラッチスイッチを押し、レバーが前に戻ってこないようにします
- そこで、パーキングレバーとセレクトレバーを操作します
- 操作レバーを軽く前に押すとロックが解除され、レバーが手前(ニュートラル)に戻ります。ここで車はクリーピング現象で軽く前に進もうとします
運転開始
- レバーを手前に引くと加速が始まります
- 強く引くと加速も強くなり、さらに引くとDレンジが2ndレンジに入ります。この当たりは全く同じ
- ブレーキはレバーを前に押し込むかたちで、力加減を調節しながらかけます
- なれるまでは発進も停止もギコチなく、ガクガクします。どちらかというとブレーキの方が難しいのはどの車でも同じでしょう。
カーブはチト恐い
- 問題はカーブでノブを回しながらの加速やブレーキングでした
- 両方の手での操作は頭で考えるほど簡単ではなく、とてもギコチなく少し恐かったです。
切替しはとっても面倒
- 切替しは、もっとも面倒な作業でした。
- なぜならセレクトレバーDやRにを動かすたびに操作レバーを押し込んだ状態でラッチ(固定)させはセレクトレバーを操作し、同時にハンドルを回し、操作レバーの解除を行ない、車を前進ないし、バックさせる。
- これを何度も繰り返すことになります。
それでも10分ほど運転すると要領がつかめてきて、加速もブレーキングも自分では上手になってきたつもりです。野田自動車教習所の所長さんが「あぶないから」とクリーピングでしか運転させてくれなかったのが嘘のようです。
でも皆さん、車椅子マークが付いた車の後ろについたらやさしくしてあげましょう。私たちより張るかに面倒な操作をして運転をしているのです。多少モタモタとしてもイライラしてはいけません。後ろからクラクションを鳴らすなどもっての他です。脳性麻痺などの障害を持つ人はビックリ反射といって、外部から大きな刺激や緊張によって体がさらに緊張するという特性を持っている人がいます。
私たちでも緊張すると思わぬミスをするものです。どちらにしてもやさしい運転を心がけたいものです
おまけ
男2人でゆっくり話しが出来るところを探した結果、神戸市が運営しているフルーツ&フラワー
パーク(http://www.exd.city.kobe.jp/fruitpark/)
を選びました。
冬にいった時は寒いだけでお花もあまり咲いていなかったのですが、さすがにきれいになっていました。車椅子でも利用できてお勧めです。
しかし3つほど問題点がありました。
駐車場からウエルカムステーションまでのスロープの道のりが遠いこと
ウエルカムステーションに車椅子は沢山用意されているのですが、どれも手入れがなされておらず、タイヤの空気が抜けているままになっていたこと。
2台あった空気入れが2台ともホースが破れていて使えなかった事
結局入口から一番遠いホテルフロントまでAKさんを乗せたまま行って、そこで空気入れを借りることになりました。
以前の千葉県庁に続いて車椅子の空気抜けや手入れ不足は、どれだけ車椅子の重要性を認識しているか現場レベルの問題です
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